縦スイングの重要性

より上を目指すなら「縦スイング」


ぶっちゃけて言えば、別に縦スイングができなくても、数撃ってれば「半分ぐらい」までなら中ります。スキートなんてほぼ横スイングしかないし、トラップも「誤魔化す」事はいくらでも出来るので、なんとなく、で成り立ってしまうのが「縦スイング」と言えます。
でも、クレーで7割、8割を超えていきたい、とか、狩猟で「ここぞ」という時にきっちり取れるようになりたい、という人を見ると、結構障害になっているのがこの「縦スイング」。
つまり、特に目立った苦手もなく、「もっと上手くなりたい」のに、なんとなく満遍なく外してしまい平均が伸び悩んでいるのであれば、一番見直すべきはこれ、と考えて良いと思います。

縦スイングは、出来ないと「他が悪くなる」

実際には、縦スイングがうまく出来ないからといっても「全く中らない」わけではなく、「他の姿勢で」カバーしてしまうので、その「他」に影響が出てしまうのです。
例えば、縦に動こうと思って手だけが動き、「肩から上」の姿勢をずらしてしまい、顔が銃の関係性がズレてしまうとか、膝が動いてしまい横スイングの軸をズラしてしまったり、変に体の「捻れ」を作って重心がズレたり反動で上体がズレてしまったり。
ようは「縦」の動きが大きいほど「それ以外」のところに影響が出やすく、しかも困ったことに、それで「中って」しまうと、その「ズレた」方を正解と体が勘違いしてしまって、余計に調子をくずしてしまう。
これによって、直接影響がないように見えて、数発後に外すとか、次回同じ皿を撃つときに外す、など、「時間差」がついて現象が起きるので、わかりにくいのです。
そんなことが一番おきやすいのが「縦スイング」といえます。

縦スイングは「キツい」姿勢

縦のスイングは、正しいやり方を知ると、びっくりされる方が多いです。なぜなら、「キツい」から。
特に、トラップのセットポジションを「縦スイング」をきっちり正しく行うと、実はすごいキツい姿勢なんです。
そもそも銃というのは自然体の身体に対して「斜め上」に弾が飛ぶように設計されています。なので、水平やそれより下向きにすると明らかに自然体とは言えない姿勢になるという事。つまり「キツい」姿勢で正解なので、この姿勢というのは、「勘」や「センス」では身につかないのです。

これを身につけるには、とにかく「習慣」づけるしかありません。

簡単なやり方

1、銃を上側30度で構えます。
2、腰から下を一斎動かさず、肩から上も一斎動かさず、その間の「背骨」だけで銃口をゆっくりまっすぐ、水平より少し下10度ほどまで下げます。
3、ゆっくりと上側30度まで戻します。

と、こういう具合です。
1は、「フラットな姿勢」で、重心が自分の中心近辺にくるので一番姿勢が「楽」で、かつ肩付、頬付もしやすく、肩から上の姿勢をきっちり作れますから、これを作ってガッチリ固定します。
2の姿勢は、トラップのセットポジションとほぼ同じ姿勢になるのですが、銃を扱う上で一番「キツい」姿勢と言えます。右打ちなら右の背筋が「ぐーーーーっ」と突っ張り、、左腹筋が「ぐーーーーっ」と押さえつけられて、ちょっと呼吸もしづらい感じなら、正解です。
これが「楽」な場合は、「お辞儀」になっていたり「膝が曲って」いたりと必ずどこかおかしい、と思っていてまちがいないです。
3に関しては、「チカラを抜いていく」ような感覚でスムーズに銃を挙げられれば正解で、トラップのストレートはこのように撃つとスムーズに取れます。

これは、銃に慣れた人でもきっちりやったら10回ぐらいで疲れます。銃というのは疲れるほど連続で撃つことはありませんから、しっかり休憩をいれてください。

まとめ

この動きをきっちり体に覚えさせると、実射の際特に意識しなくても自然と縦スイングと横スイングの動きがきっちり「分離」され、悪影響しなくなりますから、「変な癖」が取れるまではすこしスコアが落ちますが、暫くするとスコアがぐんと伸びてくると思います。

射撃の大学

射撃は半年間で8割あたるようになる!? 射撃は全て「同じ」ように撃つ事で効率良く上達し、全くの初心者から半年間で、散弾、ハーフライフルでの競技射撃、狩猟、その全ての射撃で8割以上あたるようになった著者。 銃の撃ち方の基本から練習法、クレー射撃(skeet、trap)、狩猟(エゾシカ、鴨など)のやり方などを忘備録的に書いています。

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