射撃場より家の練習が効く?


射撃場練習の実情


射撃は射撃場で練習するもの、と思っている方は多いと思います。もちろん、センスと慣れと反射神経だけで皿が割れるのならそうなんですがね。

でも、

セットポジション、据銃、スイング、トリガーアクションなど、射撃に補佐的に関わることは、いわば「土台」であって、土台がしっかりしていれば、シンプルに射撃も安定します。

この「土台」の練習というのは、実は射撃場ではほとんどできません。皿一枚で1回ずつ、つまり一日に100回前後しか練習できませんから、恐ろしく非効率なんですね。

そしてビギナーは特に、射場で撃ってもこの「土台」の練習を100回やる程度の効果しか無い、という事が言えてしまうわけです。


土台の練習は家でできる


逆に、この「土台」の練習は全て、家で無限に(体力の続く限り、時間の許す限り)練習できるし、「撃たない」つまり「反動がない」「緊張がない」ことで冷静に見ていく事ができ、一つ一つをじっくりと練習できます。

これはやりようによっては非常に効率よく練習出来ますから、結果として射撃場で実際に撃つよりも遥かに効率よくたくさん練習が出来るわけです。


射撃場で「中る」と「変なクセ」がつく


実際、別記事でも触れてるとは思いますが、射撃は据銃、縦スイング、横スイング、狙点と大きく4つの要素があります。

この4要素が「全部正解」であれば中るわけですが、これが「2つ以上間違い」でも中ってしまうんです。

トラップでよくあるのは、縦スイングと据銃のどちらもがズレて、手撃ち状態なのに中ってしまっていて、そのまま「手撃ち」が「癖になるまで繰り返し撃ち続けて」しまって、「ヘッドアップ」や「手撃ち」が治らないパターン、スキートなら横スイングと据銃がどちらもズレて「スウェー」になる、などが挙げられると思います。

これは、「2箇所以上がズレている」のに「中ってしまった」から、それが「癖」となって定着してしまうわけです。

射撃場練習は「課題作り」と割り切る

特にビギナーは、射撃場での練習はあくまでも「中る」事ではなく、「イメージ通りに」動く事を意識して行い、できる限り自分の動きを動画に収めて帰ると、そこから家でどのような練習をしたら良いか、の課題作りが出来ます。

「中てに行くほど癖がつく」ので、常に「明日中る練習」をする事が大切だと意識して、自分の理想の動きを自分が出来るようになることが、中る事よりも大切なわけです。

具体的な練習方法は、別の記事でお話していきたいと思います。

射撃の大学

射撃は半年間で8割あたるようになる!? 射撃は全て「同じ」ように撃つ事で効率良く上達し、全くの初心者から半年間で、散弾、ハーフライフルでの競技射撃、狩猟、その全ての射撃で8割以上あたるようになった著者。 銃の撃ち方の基本から練習法、クレー射撃(skeet、trap)、狩猟(エゾシカ、鴨など)のやり方などを忘備録的に書いています。

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