「ガチガチ」と「ゆるゆる」はどっちがいいか

どうも。豊です。
今回は「ガチガチ」と「ゆるゆる」とどちらが良いか?という話です。


結論1.ハード(銃セッティング)は「ガチガチ」にして自分の方が合わせる。

例えばスキートの銃は少しコムを逃してストックも短めにして、「隙間」を開けた方が良い、なんて話があります。また「撃ちやすい」なんてよく言われる銃は、コムとストックに余裕があるものが多いです。

ただ、撃ち慣れていくと、どうしてもこの「隙間」が「ブレ」に繋がり、フォームがズレるので調子が悪い時に「何が悪いのか」を掴みにくくしているとも言えます。

そして、この「何が悪いのか」というのはよく見間違い、逆の修正をやりがちなんです。これが射撃の難しさの一つなんです。

逆の修正をしていてそれに気がつかず、拾い撃ちなどで誤った修正に慣れてしまうので「変な癖」がつきやすくなるわけです。

なので、基本的に銃は自分に対して「ジャスト」で「ガチガチ」に合わせて、少しズレるとすぐにわかるようにした方が、変な癖を付けにくくする事になります。

「ガチガチ」のジャストサイズに対して、毎回同じ構えを出来るようにする方が、特にビギナーは重要になるわけです。


銃セッティングは、「コム」と「ストック長」

基本的に銃を自分に対して合わせるのは「コム厚」(銃床の頬付するところ)と、「ストック長」(銃床の肩付するところ)の2箇所で、基本これ以外は触りません。

その銃の撃ち方というのがあるので、トラップ銃ならコムが高めでリブを上から見る事になります。スキート銃はコムが低めでリブをほぼ水平に見る事になり、この見え方は変えない方が良いでしょう。


ただ、コムが「厚い」と右目と照星が合わないか、無理に合わせると銃が斜めになるので、この厚みは自分に合わせる必要があります。これは1mmズレても当たらなくなる、かなりシビアな部分になります。

近年はアジャスタブルコムの銃も多いので、選択肢に入れておくと綺麗な銃床を削らなくて良くなります。


また、ストック長は「プルレングス」が自分にちょうど合っていないと、体が「銃正面」を掴めなくなるので、これもジャストに合わせるのが良いでしょう。ジャストからズラすメリットは何もありません。

ストック長はコムよりはゆるく、±3〜5mmぐらいが許容範囲、といったところでしょうか。冬に服が分厚くなると当たらなくなるのは、このストック長がかわるから、というのも一つの原因。

調整方法は、「リコイルパッド」の厚みで調整するのが簡単でおすすめです。

ガンセッティングの話はまた別の記事で書いてたと思うのでそちらも参考にしてください。


結論2.ハートは「ガチガチ」→「ゆるゆる」


翻って、メンタルはどうでしょうか。わきあいあいと練習するのはとても楽しいものですが、いざ大会や試合、猟場の本番などになると途端に緊張してしまいます。

「ガチガチを解く」事が出来ないままでは、いつもの調子は出ません。ですがいつもわきあいあい、楽しくやっているだけでは、「緊張を解す」練習が出来ません。

なので、練習とは言え、たまにはいつも行かない、あまり知ってる人のいない射場に行ってみるとか、一人の時や練習試合などの時には、逆に緊張感をもち「ガチガチ状態」を作り、それを射撃するまでに「緩める」という練習をしておくのがおすすめとなります。


まとめ

結果として、ハード(銃)は自分にピッタリ、ジャストでガチガチにしておくと良く、ハート(メンタル)は、緊張しないことよりも緊張を緩和する練習をしておくと良さそうだ、という事が言えると思います。


射撃の大学

射撃は半年間で8割あたるようになる!? 射撃は全て「同じ」ように撃つ事で効率良く上達し、全くの初心者から半年間で、散弾、ハーフライフルでの競技射撃、狩猟、その全ての射撃で8割以上あたるようになった著者。 銃の撃ち方の基本から練習法、クレー射撃(skeet、trap)、狩猟(エゾシカ、鴨など)のやり方などを忘備録的に書いています。

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