プルレングスの重要性
銃はその国の平均に合わせて作られる
銃は大体、その作られた国の「平均的な体型」に合わせて作られています。
日本の銃は日本人に、イタリアの銃はイタリア人に、アメリカの銃はアメリカ人に合わせて大まかにつくられているわけです。
服のサイズはSMLとあるけど
平均サイズというのは、服のサイズでいうところの「Mサイズ」であって、例えば私は身長180cm、体重75kgなので、Mサイズでは丈が足りないし、Lサイズだと物によっては少し胴回りが余ります。
つまり、銃にもSMLの3サイズあったとしても、「ピッタリ」なものというのは無いわけです。
特に銃床周りは、1mm違えば上手い人でも当たりませんから、「ピッタリ」を見つけないとなにかと都合が悪く、変な癖が付いたりとなかなか上達しないんですね。
プルレングスは「正面」を決める
そのうち、「プルレングス」つまり、リコイルパッドから引き金までの長さは、そこまで重要では無い部分ではあるものの、実は銃と身体の正面のズレ具合を決める部分であり、これが肘から人差し指第一関節までの長さに「ピッタリ」とあっていると、肘、手首に無理なく自然に45°前後で「ピッタリ」と収まるようになります。
これがピッタリきていないと、正面が決まらないので、「縦スイング」を「どの方向にた倒すのか」がどうしても不自然になり、変な癖をつけてなかなか上達しません。
プルレングスの調整方法
TSKなどのアジャスタブルストックが最近大人気で、ハーフライフルでも日本で人気のサベージの2020年モデルは、コムの高さとプルレングスを付属オプションで調整することが出来るようになりました。
ですが普通は銃床は調整できるように出来ていませんから、少し工夫が必要になります。
基本的には、「リコイルパッドの交換」をすると良いと思います。短いなら厚いもの、長いなら薄いものに交換(銃砲店などで頼むと綺麗に仕上がります)すると良いです。
ただ、私の場合は8〜12mmほど銃が短かったのですが、初めからついているリコイルパッドは厚めで、これ以上厚いものとは交換できなかったため、銃とリコイルパッドの間に挟む「スペーサー」を8mmと10mm厚で自作しました。
これはアクリルで作ってみたのですが、アクリルは厚みが均一で加工も楽、仕上がりも綺麗にできました。
これならDIYレベルで出来るのでオススメです。
プルレングスの長さによる効果
今回私はプルレングスを350mmから360mmに変更したのですが、この360mmは私のジャストサイズで、これによってかなり「正面に銃を構える」というごく当たり前の事が非常にやりやすくなりました。
ガンポジションが不自然とか、構えだ時になんとなく違和感がある、なんて場合は、このプルレングスを見直してみるともしかするとしっくりくるかもしれません。
また、一つ注意点として、一度調整したら、最低2000発は撃って様子を見たほうが良いそうです。
これはTSKの取説にも書いてあるそうですが、ちょこちょこ設定を変えるとどんどん沼にハマるので、一度「パシッ」と決めたら、とりあえずそれで2000発は撃ってみてから次の調整をするようにした方が良いとのことです。
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