解体用ハンガーの開発
今回は狩猟用具の話。
この記事を書いているのは2022年4月13日、北海道の猟期が終わったところなのですが、もう来シーズンに向けて鹿吊るやつ(解体用ハンガー)開発しました。
これで計算上最大1tまで吊れるので、デカいエゾシカでも余裕。
乾燥重量200gぐらいだから、山に担いで持っていけます。軽い解体用ハンガーが欲しい人は是非自作で試してみてください。
材料
15mmアルミ角パイプ×46cm
6mmKPロープ×80cm
八幡ねじハンモックフックNO.23×2個
(全てホームセンターで入手可、合わせて1000〜2000円くらい。)
作り方
アルミ角パイプはおそらく1mとかで売っているので、大体46cm程度に金鋸等で切ります。
ロープは1mぐらいで、ハンモックフックに結び、中央に輪を作ります。(画像参照)
以上。超簡単です。
使い方
使い方は、普通のハンガーのように鹿のアキレス腱のところに切れ目を入れて、フックを差し込み、吊り上げてから角パイプをフックのネジ部を突っ込みます。
この時、幅等は結び目で調整できるように、すこしロープを3~4cmぐらい余らせて作っておくといいかもしれません。(画像参照)
考察
一般的な解体用ハンガーは、一般的に全て鉄でできていて、ハンガーだけで2kgぐらいあります。これは忍び猟などにはまず持っていけない重さがあり、ほとんどの場合は車に乗せっぱなしか、もしくは使わないかのどちらかではないかと思います。
私自身、山の中でもちゃんと解体したかったのと、折角解体するのだから綺麗に解体したい。そんな思いから、約2年の試行錯誤の上に完成しました。(釣り上げるための滑車システムは別記事にして今度書きます。)
私が必要としたのは、
- 十分な強度
- 使いやすい
- 軽い
- 持ち運びやすい
- 水洗いができる
- 替えが効く
- 部品を入手しやすく
- 安い。
ことであり、すこし横のハリが長いので持ち運びに工夫がいる点を除けば全て網羅できたかと思います。横のハリに関しては、分割式にするとかなり小さくできますが組み立てが面倒で重くなり強度も弱くなるため、今回は棒のまま切りっぱなしでよしとしました。
実はハンガーは実際にかかる荷重は実はそんなに大きくなく、全て鉄である必要は全くないんです。フック以外はロープで十分で、横のハリも、曲がらなければ細いもので大丈夫なので、今回は曲がりにくく比較的丈夫で軽いアルミ角パイプを使っています。
とは言ってもまだ実用してはいないんで、実用したら使用感等後述します。
0コメント